健全チラ裏アニメメモ 22
- 2020/02/01
- 13:29
今期冬アニメ、自分にしては結構頑張っていろいろ見てみた。
ID:INVADED イド:インヴェイデッド Official Trailer 03
舞城王太郎原作のSFサイコミステリー。5話まで見た。
犯罪者の深層心理に潜るというパターン。
同じようなネタは「Psycho-Pass3」でも使われていたし、
「ザ・セル」というホラー映画もあった。
(あと「インセプション」という映画もあったが未見)
パクリというより、「サイコダイバーもの」
というジャンルが既に確立してあると考えるべきだろう。
「サイコダイバー」は夢枕獏の発案だが、
似たアイデアはもっと前からあっただろうと思われる。
探偵の設定はレクター博士から借りた部分が多いし、
「生き埋め」のモチーフは乙一の秀作短編を想起するし、
自分としてはあまり斬新さは感じない。
サイコミステリーの「お約束」を楽しめる人向けだろう。
TVアニメ「pet」第1弾PV
奇しくも、これもサイコダイバー系。
4話まで見たが、まだ謎は錯綜していて先の予想がつかない。
妙にホモっぽいのが不思議な感じ。
腐女子狙いではなく、ガチな匂いがするのだ。
原作者にそのケがあるのだろうか。
TVアニメ「映像研には手を出すな!」PV 第3弾
4話まで見た。これは文句のつけようのない出来。
アニメ作りの漫画を実際にアニメ化することで、
本当に夢を現実にしてる感じがするんですね。
いや、そもそも漫画もアニメも夢を現実にする作業だが、
「「夢を現実にする」という夢を現実にする」、
という自己言及的な自己反復の構造があって、
その反復が創作することの喜びや憧れを増幅させるわけだ。
TVアニメ「ダーウィンズゲーム」本PV
バトルロワイヤル系生き残りゲーム。
ゲーム的快楽のみに全振りしたアニメなので、
細かいことは気にせずに見た方がいいと思うが、
ゲームの基本構造に関わるルールが曖昧なのは気になる。
「降伏(サレンダー)」に関するルールがどうなっているのか、
最初から気になったのだが、4話まで見てもはっきりしない。
相手が降伏しても、後でリベンジされるリスクがある以上、
殺してしまった方が合理的な場合は多いはずだが、
降伏者を殺した場合にはペナルティがあったりするのか?
もちろん現実には殺人の心理的コストは大きいわけだが、
このゲームでは殺し合いがデフォになっているようだ。
とすると、ゲームの構造上、殺すことの合理性が非常に高いのか、
単にアニメの設定上、殺しに抵抗感ない奴ばかりいる世界なのか、
といったことが気になってくる。他に細かいところでは、
主人公は最初から拳銃を上手く使えるのだが、
これは与えられた能力なのか、単に設定のゆるさなのかも気になる。
素人が拳銃で監視カメラを正確に撃つなんて出来るわけないのだが。
あと演出面では、緊迫した場面での説明長セリフは気になる。
この違和感は漫画ではある程度ごまかせる。
漫画では読者がある程度セリフを早く読むことができるから。
アニメや映画では視聴者の側で時間の調節はできず、
声優が長々としゃべっている間、
「のんびり話してる場合とちゃうやろ!」
とやきもきするのだ。
あと作品内での「進化」の理解がゆるゆるなのに、
「ダーウィン」がタイトルに使われているのも気になる。
いろいろ気にしすぎだが。
あと、どうやらこの作品ではショタキャラが出てくる気配がない…
追記; 水を操る系のスイというキャラが、一応、ロリ兼ショタらしい。
でも、デフォではロリだからなぁ…別にいいけどw
TVアニメ「地縛少年花子くん」第1弾PV
トイレの花子さんが男の子という設定の学園怪談コメディ。
絵は大変カワイイのだが、花子くんにはショタキャラ感がない。
少女漫画のセンスなので、夢女子目線で作られた男子キャラで、
花子役声優の演技もヒロインを上から見下ろす感じ。
女児向けアニメとしてはよく出来ている。
TVアニメ「虚構推理」第1弾PV
これも怪談ベースのホラー・ミステリー。
実は1話しか見てない。「推理」というタイトルなのに、
1話では推理要素が出てこないので若干困惑。
主人公・ヒロイン共に謎が多いのでミステリーではあるが。
主要キャラ二人とも謎だらけなので、
視聴者としてはどちらに視点を置くべきか決めかねる。
どちらに視点を置くかは視聴者の性別や好みや場面次第で、
神の視点から見ても全くかまわんわけだが。
身体欠損のある美少女キャラは斬新…でもないか。
「片目の美少女」というキャラは前からあるだろう。
語り口がいかにもラノベという感じで、
見てていささかこっ恥ずかしい。
作者の脳内だけで妄想を語っている感じが見えてしまう。
他人同士がリアルに会話している感じが薄いのだ。
美少女の方からぐいぐいアプローチされるのは、
作者の願望なんだろうなと思ってしまう。
それは「俺TUEEE」系異世界物でもハーレム物でも同じだが。
エンタメならリアリズムより願望優先なのは当然なのだが、
自分は美少女キャラに対してはあまり願望が発動しないので、
(キャラの造形が可愛く描かれているのはわかる)
いわば「賢者タイム」で突き放して見てしまう。
自分の欲望と作者の欲望が同調しない以上、
これはしょうがないことである。もしこれがショタなら、
自分も作者の欲望に巻き込まれてしまうだろう。
TVアニメ『ドロヘドロ』PV
4話まで見た。原作は読んでないが、
長く続いている漫画なのは知っている。
日本的な漫画・アニメのセンスではなく、
バンドデシネとかアメリカのアングラコミックみたいな。
ただその中に日本人しかわからないようななネタも入れている。
背景をコッテリと描き込んでいて、省略が少ない。
日本の漫画の基準で見ると、いわゆる「無駄ゴマ」が多いが、
その無駄ゴマの描き込みこそが見どころということだ。
グロくてネチョネチョしているようだが、
湿り気はなく不潔感もあまりない。
乾いていて能天気な感じ。アダムスファミリー的な。
しかし乾ききっているわけでもなくて、
カイマンと二階堂の男女間の「友情」などは心温まる。
この辺は日本的な義理人情の感覚を取り入れているのか。
二階堂とノイは特に魅力的に描かれている。
作者はたくましい女性が好きなのだろうか。
一方、ロリ系キャラ(?)のエビスの扱いがひどいが、
女性キャラの描き方が一般の日本漫画とズレていて(※)面白い。
※ズレていると同時に、やはり日本的な「可愛さ」の感覚は残されている。
「萌え」の新しいパターンを作ったということだろう。
「バビロン」は全話視聴完了。
不満はいろいろあるが、
「続く=善」「終わる=悪」という、
とりあえずの解答を大統領が出すが、
これに説得力が全然ないのはどうかと思った。
「戦争・暴力・病気が続くのが善か?」
と多くの視聴者が突っ込んだと思われる。
「僕のヒーローアカデミア」は視聴継続中。
ID:INVADED イド:インヴェイデッド Official Trailer 03
舞城王太郎原作のSFサイコミステリー。5話まで見た。
犯罪者の深層心理に潜るというパターン。
同じようなネタは「Psycho-Pass3」でも使われていたし、
「ザ・セル」というホラー映画もあった。
(あと「インセプション」という映画もあったが未見)
パクリというより、「サイコダイバーもの」
というジャンルが既に確立してあると考えるべきだろう。
「サイコダイバー」は夢枕獏の発案だが、
似たアイデアはもっと前からあっただろうと思われる。
探偵の設定はレクター博士から借りた部分が多いし、
「生き埋め」のモチーフは乙一の秀作短編を想起するし、
自分としてはあまり斬新さは感じない。
サイコミステリーの「お約束」を楽しめる人向けだろう。
TVアニメ「pet」第1弾PV
奇しくも、これもサイコダイバー系。
4話まで見たが、まだ謎は錯綜していて先の予想がつかない。
妙にホモっぽいのが不思議な感じ。
腐女子狙いではなく、ガチな匂いがするのだ。
原作者にそのケがあるのだろうか。
TVアニメ「映像研には手を出すな!」PV 第3弾
4話まで見た。これは文句のつけようのない出来。
アニメ作りの漫画を実際にアニメ化することで、
本当に夢を現実にしてる感じがするんですね。
いや、そもそも漫画もアニメも夢を現実にする作業だが、
「「夢を現実にする」という夢を現実にする」、
という自己言及的な自己反復の構造があって、
その反復が創作することの喜びや憧れを増幅させるわけだ。
TVアニメ「ダーウィンズゲーム」本PV
バトルロワイヤル系生き残りゲーム。
ゲーム的快楽のみに全振りしたアニメなので、
細かいことは気にせずに見た方がいいと思うが、
ゲームの基本構造に関わるルールが曖昧なのは気になる。
「降伏(サレンダー)」に関するルールがどうなっているのか、
最初から気になったのだが、4話まで見てもはっきりしない。
相手が降伏しても、後でリベンジされるリスクがある以上、
殺してしまった方が合理的な場合は多いはずだが、
降伏者を殺した場合にはペナルティがあったりするのか?
もちろん現実には殺人の心理的コストは大きいわけだが、
このゲームでは殺し合いがデフォになっているようだ。
とすると、ゲームの構造上、殺すことの合理性が非常に高いのか、
単にアニメの設定上、殺しに抵抗感ない奴ばかりいる世界なのか、
といったことが気になってくる。他に細かいところでは、
主人公は最初から拳銃を上手く使えるのだが、
これは与えられた能力なのか、単に設定のゆるさなのかも気になる。
素人が拳銃で監視カメラを正確に撃つなんて出来るわけないのだが。
あと演出面では、緊迫した場面での説明長セリフは気になる。
この違和感は漫画ではある程度ごまかせる。
漫画では読者がある程度セリフを早く読むことができるから。
アニメや映画では視聴者の側で時間の調節はできず、
声優が長々としゃべっている間、
「のんびり話してる場合とちゃうやろ!」
とやきもきするのだ。
あと作品内での「進化」の理解がゆるゆるなのに、
「ダーウィン」がタイトルに使われているのも気になる。
いろいろ気にしすぎだが。
あと、どうやらこの作品ではショタキャラが出てくる気配がない…
追記; 水を操る系のスイというキャラが、一応、ロリ兼ショタらしい。
でも、デフォではロリだからなぁ…別にいいけどw
TVアニメ「地縛少年花子くん」第1弾PV
トイレの花子さんが男の子という設定の学園怪談コメディ。
絵は大変カワイイのだが、花子くんにはショタキャラ感がない。
少女漫画のセンスなので、夢女子目線で作られた男子キャラで、
花子役声優の演技もヒロインを上から見下ろす感じ。
女児向けアニメとしてはよく出来ている。
TVアニメ「虚構推理」第1弾PV
これも怪談ベースのホラー・ミステリー。
実は1話しか見てない。「推理」というタイトルなのに、
1話では推理要素が出てこないので若干困惑。
主人公・ヒロイン共に謎が多いのでミステリーではあるが。
主要キャラ二人とも謎だらけなので、
視聴者としてはどちらに視点を置くべきか決めかねる。
どちらに視点を置くかは視聴者の性別や好みや場面次第で、
神の視点から見ても全くかまわんわけだが。
身体欠損のある美少女キャラは斬新…でもないか。
「片目の美少女」というキャラは前からあるだろう。
語り口がいかにもラノベという感じで、
見てていささかこっ恥ずかしい。
作者の脳内だけで妄想を語っている感じが見えてしまう。
他人同士がリアルに会話している感じが薄いのだ。
美少女の方からぐいぐいアプローチされるのは、
作者の願望なんだろうなと思ってしまう。
それは「俺TUEEE」系異世界物でもハーレム物でも同じだが。
エンタメならリアリズムより願望優先なのは当然なのだが、
自分は美少女キャラに対してはあまり願望が発動しないので、
(キャラの造形が可愛く描かれているのはわかる)
いわば「賢者タイム」で突き放して見てしまう。
自分の欲望と作者の欲望が同調しない以上、
これはしょうがないことである。もしこれがショタなら、
自分も作者の欲望に巻き込まれてしまうだろう。
TVアニメ『ドロヘドロ』PV
4話まで見た。原作は読んでないが、
長く続いている漫画なのは知っている。
日本的な漫画・アニメのセンスではなく、
バンドデシネとかアメリカのアングラコミックみたいな。
ただその中に日本人しかわからないようななネタも入れている。
背景をコッテリと描き込んでいて、省略が少ない。
日本の漫画の基準で見ると、いわゆる「無駄ゴマ」が多いが、
その無駄ゴマの描き込みこそが見どころということだ。
グロくてネチョネチョしているようだが、
湿り気はなく不潔感もあまりない。
乾いていて能天気な感じ。アダムスファミリー的な。
しかし乾ききっているわけでもなくて、
カイマンと二階堂の男女間の「友情」などは心温まる。
この辺は日本的な義理人情の感覚を取り入れているのか。
二階堂とノイは特に魅力的に描かれている。
作者はたくましい女性が好きなのだろうか。
一方、ロリ系キャラ(?)のエビスの扱いがひどいが、
女性キャラの描き方が一般の日本漫画とズレていて(※)面白い。
※ズレていると同時に、やはり日本的な「可愛さ」の感覚は残されている。
「萌え」の新しいパターンを作ったということだろう。
「バビロン」は全話視聴完了。
不満はいろいろあるが、
「続く=善」「終わる=悪」という、
とりあえずの解答を大統領が出すが、
これに説得力が全然ないのはどうかと思った。
「戦争・暴力・病気が続くのが善か?」
と多くの視聴者が突っ込んだと思われる。
「僕のヒーローアカデミア」は視聴継続中。