健全チラ裏読書メモ 5
- 2014/09/28
- 16:31
永山薫『エロマンガ・スタディーズ』(ちくま文庫) (健全チラ裏読書メモ 4 の続き)二部第四章「陵辱と調教」(※1)エロマンガと言えば「陵辱」とういうイメージが強いが、陵辱だけにテーマを絞ったものは実は少ない。しかし陵辱の要素が多いのは確かであり、その主な理由は効率面だとのこと(※2)。みやわき心太郎&愛崎けい子『The レイプマン』は、強姦請負人が悪女を制裁するという物語で、男性社会の抑圧と矛盾まで描き出し...
健全チラ裏読書メモ 4
- 2014/09/25
- 23:35
永山薫『エロマンガ・スタディーズ』(ちくま文庫) (健全チラ裏読書メモ 3 の続き)二部の第二章は「巨乳漫画」について論じられている。なぜ男の多くがオッパイに惹かれるのかという問題については「生物学的な初期設定と文化的社会的政治的な規範が複雑に関与した生理と心理の結果であって個人差も大きい」とまとめている。エロ漫画史上では、ブームとしてのロリコン漫画が短命に終わったあと、80年代半ばには幼女キャラから...
健全チラ裏読書メモ 3
- 2014/09/11
- 21:28
永山薫『エロマンガ・スタディーズ』(ちくま文庫) (健全チラ裏読書メモ 2 の続き)二部の第一章では「ロリコン漫画」について詳説している。著者はロリコン漫画が「どう描かれているか」だけではなく「どう読まれているか」に焦点を当てて論じる。そして読者の視点を「窃視者の視点・神の視点」と「(読者によって自己投影された)登場人物の視点」に分けている。また、ロリコン漫画の読者の大半は、真性ペドファイルではない...